ジブリ作品「火垂るの墓」!実は「現代のお話」って知っていましたか?

こんにちは。S☆Lab. の Shin です。「雑学知識の引き出し」へようこそ!

昨日、8月15日は終戦記念日です。毎年この時期になると、太平洋戦争の悲惨で悲しいドラマやドキュメント番組が放送されます。過去の過ちを二度と繰り返さないように、我々が決して忘れてはいけない出来事です。

ジブリ作品にも、戦争の悲惨さ、悲しさ、を描いた映画があります。1988年に公開された「火垂るの墓」です。今回は、この映画の「正しい解釈」についてのお話です。

Youtubeチャンネル「dyouga8090」より

この映画は、兄妹二人の悲しい悲劇を描いた戦時中の物語だと解釈している方が多くいるようです。しかし、このお話は、過去の戦争の苦しみから、今でも逃れられずにいる恐ろしさを描いた「現代のお話」なのです。

戦後何十年となった今でも、幽霊となった清太が、過去を悔やんで成仏できないでいる苦しみが描かれたお話です。劇中でも、始まりと終わりには「現代」が描かれています。

「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ。」冒頭シーンで幽霊の清太が駅の柱にもたれかけて死んだ自分を見つめているところから始まります。やがて、清太の死体がうっすらと消えていき、大きな灰皿が浮かび上がります。この灰皿は、モデルとなった現代(公開当時)の駅に置かれているものです。

つまり、冒頭シーンは現代であり、幽霊となった清太が、かつて自分が死んだ駅の柱を見つめているシーンなのです。

物語は、現代から清太の記憶する戦時中に移り、映画終盤まで延々と続きます。

そして、ラストは再び現代にもどり、幽霊となった清太が膝に節子を寝かせながら、神戸の夜景を眺めているシーンで幕が閉じられます。

清太は戦後何十年もたった現代でも、成仏できていないのです。

何故、成仏できないのでしょうか? それは、過去に犯してしまった、取り返しのつかない自分の罪に苦しんでいるからです。その苦しみの元凶は、妹、節子の死。妹の節子を殺してしまった(清太はそう思っている。)ことを悔いて成仏できずにいるのです。

節子の死因は、餓死です。しかし、節子より身体が大きく、より食事量が必要なはずの清太は生きていました。それは、節子よりたくさん食べていた事を意味します。清太は空腹に耐えきれず、自分だけ食糧を独り占めしてしまい、結果、妹を餓死させてしまいました。

最後、清太は節子を死なせてしまった罪の意識により、生きる気力をなくし、駅内で静かに亡くなります。まるで、あの世にいる妹へ謝りに行くかのように。

このお話は、作者である野坂昭雄氏の実体験を元に作られた作品です。おそらく、清太は作者自身であり、節子のような妹が、実際にいたのでしょう。清太の死は、作者自身の後悔と苦しみを代弁しているのです。

作者は、ずっと罪の意識を背負いながら生きてきて、贖罪の思いを込めて原作小説を書いたのではないでしょうか。せめて、お話の中の自分(清太)だけは、罪滅ぼしをさせたいと「死」という結末を与えたのでしょう。(おわり)

  

  

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