令和3年度 建築士定期講習会に行ってきました。
こんにちは。S☆Lab. の Shin です。
先日、一級建築士の定期講習会に行ってきました。建築士事務所に所属する建築士は3年毎に講習を受ける必要があります。もし講習を受けないと、建築士法に基づく懲戒処分の対象となる厳しいものです。
この定期講習は1日がかりで行うものです。朝9:00〜夕方16:00まで休憩を挟み、計5時間の講義を受けた後、1時間の修了考査試験があります。これに合格しないと講習の修了が認められず、再受講が必要になります。

講習は、一級建築士、二級建築士、木造建築士が合同で行います。今回はコロナ禍ということもあり、受講者を全体で30人弱と人数が抑えられて開催されました。3人机を1人で広く使えたのは大変有難かったです。講師は出席せず、DVD録画で行われました。
講義内容はいつもと同様で、以下の内容についです。
- 最近の建築関係法令の動き
- 建築基準法
- 建築士法
- 職業倫理・社会情勢
- 最近の新技術、最近の重要技術項目
今回の改正内容としては、H30建築基準法の改正にともなう各規制の緩和や合理化や、今年4月に施行されたばかりの「改正建築物省エネ法」の内容、H30建築士法改正に伴う建築士資格取得要件の変更、といったところ。
講義はいつもと同様に、テキストの効果テスト範囲のポイント部分だけを淡々と読み上げていくもの。テキストには既にアンダーラインが引かれています。わざわざ講習会に出てくる必要があるのか、毎度のごとく疑問に思います。
修了考査試験は一級、二級、木造、共に同じ問題用紙が配られます。問題は全40問。但し、一級は40問全て、二級は35問まで、木造は30問までを回答するというもの。制限時間は全員60分でテキストは参照可です。
問題数が異なるのに皆同じ制限時間というのに不満を感じるのは、筆者だけでしょうか?
テキスト参照できるので、時間が多いほど有利です。木造なら1問当たり2分間調べる時間がありますが、1級は1分30秒しかありません。この辺りの改善を望むのは、筆者だけなのでしょうか?
修了考査試験の結果は1か月後。無事に合格して再受講にならないことを祈るばかりです。
ちなみに、建築士事務所に所属していなければ、建築士資格を保有していても定期講習の受講義務はありません。
しかし、設備設計一級建築士や構造一級建築士は設計事務所の所属に関係なく定期講習の受講義務があるので、お間違えない様にご注意を!
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