日本で次世代電池「全樹脂電池」が量産化を開始!

こんにちは!S☆Lab. Shin です。「雑学知識の引き出し」にようこそ!

最近、何かとマスメディアを騒がす「SDGs」。とりわけ、脱炭素社会の形成が重要課題となり、化石燃料依存から脱却し、クリーンエネルギーの使用を求める声が世界中で叫ばれています。

とりわけ注目を集めるのが「電気自動車(EV)」。2030年にはガソリンエンジン車の販売を中止し、EVを普及させようと世界の自動車メーカーが懸命に開発を進めています。

そこで重要視されるのがEV用電池の開発。自動車での活用には、安全性、大容量、急速充電などの問題が発生します。

そんな中、日本企業が現在使われているリチウムイオン電池に変わる次世代型電池の量産体制に入ったことをご存知でしょうか?それが「全樹脂電池」です。

YouTubeチャンネル「NEX工業」より

全樹脂電池(All Polymer Battery)とは、APB株式会社と三洋化成工業株式会社が共同開発したバイポーラ積層型のリチウムイオン電池です。その名のとおり、構成する部品の殆どが樹脂で作られています。

安全かつ高容量・高性能の次世代電池として開発されていたもので既に実用段階に入りました。

従来使用されてきたリチウムイオン電池は、正極にリチウム含有金属酸化物、負極にグラファイトなどの炭素材、電解液に有機電解液を用いています。

一方、全樹脂電池は、正極・負極・電解液の全てを樹脂製に置き換えています。

この樹脂に変えたことによるメリットは以下の通り。

低コスト 

構造がシンプルになり生産コストが低下を期待できる。量産化開始時は高額になるが、生産設備の見直し等を進めることで半値程度になる見通し。

高安全性 

樹脂は電気抵抗が大きく、大電流が流れない。その為、破損を招く短絡現象のようなリスクがかなり減る。

高エネルギー密度

 樹脂化により軽量となり、重量に対する充電容量が増える。また、配線や外装体が必要なくモジュール化できることから、モジュールあたりのエネルギー密度を上げられるメリットがある。

形状の自由化

樹脂素材なので形状の自由度が高く、限られたスペースでの設置が可能になる。よって、様々な生活用品での活用に期待される。

  

この様に、全樹脂電池は従来のリチウムイオン電池と比べ、様々なメリットがあり、次世代の電池として大いに期待されています。

2020年に福井県越前市に量産工場を新設しており、2021年内にも量産が開始されようとしています。

気になる電気自動車(EV)への活用ですが、残念ながら、しばらくの間はお預けです。

EV用電池はコストもシステムも一般的なものと大きく異なります。さらに各自動車メーカーから様々な要求が来るので、現段階では対応しきれない様です。

まずは、単一種類の大量生産化を確立することを先決していくことになります。

これからの脱炭素社会の形成にとって、ますます必要不可欠なものとなった電池技術。将来、日本で開発された全樹脂電池が世界中に普及し、日本のハイテク技術が認められる日が来ると嬉しいですね。(おわり)

  

  

おしらせ

「Excel 空調熱負荷計算書」の無料ダウンロードについてのご案内!

  • 空調熱負荷計算ソフトを持っていない!
  • 空調熱負荷計算ソフトの維持費が高い!
  • 計算結果をExcelデータとして活用したい!

という空調設備設計者様には必見の情報です。

S☆Lab.では、「Excel 空調熱負荷計算書 平成30年版」を無料でダウンロードできます。

「一般社団法人公共建築協会 編集・発行 建築設備設計基準 平成30年版」に準拠しているので、公共建築の設計でもご利用できます。ぜひ、ご利用下さい。

また、同上計算書ソフトに連動した「Excel 空調換気機器選定計算書」もご用意しています。合わせてご利用ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です