何気に使用する「ポリタンク」のルーツは、第二次大戦のドイツ軍にあり!

こんにちは。S☆Lab. の Shin です。「雑学知識の引き出し」へようこそ!

今年の夏は思いのほか早く終わり、秋らしく過ごしやすい気候になりました。この分だと冬の訪れも早まるのではないでしょうか?少し気が早いのですが、今回は冬支度に関係するお話です。

冬支度と言えば暖房器具「石油ストーブ」!

エアコンで充分と考える人も多いでしょう。確かにエアコンは楽で便利です。しかし。雪の日など特に冷える日には、パワーが弱くて部屋が全く温まりません。やはり、石油ストーブの暖房パワーに頼るのが一番です。

とは言え、いちいちポリタンクを持って灯油を買いに行き、ポリタンクから灯油をストーブに移す一連の作業は面倒くさい以外の何者でもありません。何とか楽する方法はないものでしょうか?

ところで、この灯油を携行する時に使うポリタンクですが、元々は軍用品が由来となっていたのをご存知でしょうか?

YouTubeチャンネル「東京ラボ」より

ポリタンクの原型は、第二次大戦中にドイツ軍で開発された「ジェリ缶」です。

ジェリ缶(英: Jerrycan)は、鋼板を溶接して作られた燃料携行容器です。

容量は 20L で 大きさ 縦465mm×横340mm×幅160mm のプレス容器の側面には×印と四角形を組み合わせたへこみが付いています。これは、強度確保と変形許容の為のものです。

大戦中、戦線が拡大していき燃料補給が困難になる中でも、このジェリ缶を戦車にくくり付けて移動すれば、いつでも給油が可能です。また、戦闘時や不要の際には一人でも容易に取り外し、持ち去ることが出来るので大変重宝されました。

当時、イギリス軍は戦場でこの携行缶を鹵獲して調べた結果、実用性の高さに驚き、直ちに大量生産を始めたのです。

イギリス軍はこの燃料缶をドイツ兵の蔑称であった「ジェリィ(Jerry)」を用いて「ジェリ缶」と呼んだのが名称の由来。

瞬く間にジェリ缶はイギリス・アメリカを中心とする連合軍に広まり、大戦後半の反攻作戦で活躍することに。当時のアメリカ大統領のルーズベルトはこうのようなコメントを残しています。

「ジェリ缶がなければ、我々は1940年のドイツ軍の電撃戦を超える進撃は不可能だった。」

ドイツは自分達が開発したジェリ缶により敗戦に追い込まれてしまったという皮肉な結果となりました。

戦後、ポリエチレン製の物が製造され、民間にも広く普及します。これが現在、我々が灯油入れに使用しているポリタンクです。側面には、ジェリ缶の名残りでX型の凹みが付いています。

ポリタンクはJIS規格で仕様が定められており、10、18、20ℓで、色は不透明であれば何色でも問題ありません。不透明にするのは、紫外線による内容物の劣化を防ぐためです。

昔は、白いポリタンクが多く利用されていました。しかし、飲料水などでも使用されるので内容物を区別する為に色付けされるようになりました。

灯油用ポリタンクの色は、関東では「赤色」、関西では「青色」と分かれています。

そもそも危険という意味合いを示す為に「赤色」となったのですが、関西では赤色に比べて顔料が安かったから「青色」が普及したようです。さすが商売にうるさい関西人ですね。(おわり)

  

  

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