ジブリ映画「紅の豚」のタイトルに隠された衝撃的な秘密とは?(つづき)

こんにちは。S☆Lab. の Shin です。「雑学知識の引き出し」へようこそ!前回に引き続き、ジブリ映画「紅の豚」のタイトルに隠された秘密についてのお話です。

YouTubeチャンネル「Porco Rosso and Ferrarin」より

宮崎監督は、「紅の豚」=「赤い豚野郎」=「共産主義者のメタファー(隠喩)」としていたことが、前回紹介した「岡田斗司夫」のYouTube動画で確認されました。

では、この映画で宮崎監督は政治思想を訴えるつもりだったのでしょうか?おそらくは違うことでしょう。

あくまでもこの映画で描きたかったのは、「中年おじさんのカッコ良さ」についてであり、政治思想を訴えるつもりはなかったのではないでしょうか?

宮崎監督の書きたかった、「プライドを貫く男のカッコ良さ」を描くのに「資本主義VS共産主義」の構図が、たまたま当てはまっただけなのでしょう。

劇中で主人公ポルコの彼女であるジーナが歌う「さくらんぼの実る頃」は、そもそも「パリコミューン」への鎮魂歌として歌われた曲です。

時には昔の話を 加藤登紀子 YouTubeチャンネル「さふぁりゆー」より

パリコミューンとは、1871年に普通仏戦争敗北後のパリで、労働者階者達により作られた共産主義を提唱する革命政権であり、労働者階級の権利を守ろうと最後まで戦い続けましたが、僅か72日間で政府軍に弾圧されてしまった悲劇がありました。

そして、宮崎監督の青春時代である1960年代は、丁度、学生運動が盛んにあった頃です。彼自身が運動に参加していたのかは定かではありませんが、多くの学生運動家の姿を目の当たりにしていたことでしょう。

そして、学生運動家達が「赤い豚野郎(共産主義者の隠喩)」と呼ばれていたのを聞いていたのかもしれません。

かつて、目の当たりにした学生運動家達の「勇ましい姿」を、パリコミューンとダブらせながらこの作品を描いていたのではないでしょうか?

そう考えると、エンディング曲である「時には昔の話を」の、懐かしさもあり、どこか寂しい曲と歌詞とが、ピッタリとこの物語に当てはまります。

タイトルの意味を理解すると、この映画が、おじさん達へ向けた映画であることが、何となく理解できます。

宮崎監督が描きたかったのは、必死に現状を良くしようと戦い続ける「泥臭い姿」だと思います。それは、家族の為に必死で働く中高年のサラリーマンにも通じるものです。

だからこそ、そんなサラリーマン達を応援する為にJAL国際線用の短編映画として作成に踏み切ったのではないでしょうか。

私は、クライマックスのカーチスとの決闘シーンよりも、飛行艇制作を依頼したピッコロ社を取り巻く秘密警察から、強行離脱するシーンが、昔から一番好きでした。

ファシズムの世の中で、必死に信念を貫こうとする主人公の生き様が、色濃く描かれているからです。

そう言えば、宮崎監督の最後の作品である「風立ちぬ」も、戦時下の厳しい世界で必死に使命を果たそうとする主人公の生き様が描かれています。きっと、この作品でも「紅の豚」と似た様なものを伝えたかったのではないでしょうか?

「紅の豚」に隠されたタイトルの意味を理解することで、この映画の印象が少し変わってくるような気がしませんか?改めて見直してみてはいかがでしょう。(おわり)

  

  

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