今更ながら「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」って何?僅か2分で解説!
こんにちは!S☆Lab. の Shin です。「雑学知識の引き出し」へようこそ!
バイク雑誌を読んでいると、やたらと目にする「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」。自動車では、ほとんどラジアルタイヤが使われるようですが、一体、この両者は何が違うのでしょうか?
今まで、あまり気に留めていませんでしたが、何となく気になり始めたので調べてみることに・・・。
という訳で今回は、「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」の違いについて、2分程度でザックリと解説いたします。 詳しく知りたい方は、下記動画をご覧ください。
まず、結論から申し上げると、
- ラジアルタイヤ : 高価だが、あらゆる面で性能が優れるタイヤ。
- バイアスタイヤ : 安価だが、ラジアルタイヤに比べて性能が劣るタイヤ。
ちなみに国内販売される250cc以下バイクの標準タイヤは、殆どバイアスです。自分のバイクタイヤがどちらかを見分けるには、タイヤ側面の表記を見れば分かります。
- 「190/55ZR17M/C~」の様に「R」記号が入っていれば「ラジアルタイヤ」
- 「150/80-16M/C~」の様に「-」記号が入っていれば「バイアスタイヤ」
では、具体的に何が違うのかと言うと、ズバリ「タイヤ構造」です。性能や価格に大きく関係しています。
タイヤ構造の詳細については省略しますが、タイヤ性能で重要となる部位が2箇所ありますので覚えておきましょう。
ひとつが、タイヤが地面に接する部分。これを「トレッド」と言います。ちなみにこの部分に付いている溝を「トレッドパターン」と言います。
そして、もう一つが、タイヤの地面に接していない側面部分。これを「サイドウォール」と言います。
私達がバイクを気持ち良く安全に運転するには、トレッドは「硬く」、サイドウォールは「柔らかく」あることが理想です。
タイヤは、走行中にあらゆる方向から荷重をうけ、変化を強いられます。しかし、タイヤが地面に接するトレッド部分が変形してしまうと、きちんと地面をグリップ出来なくなり危険です。なので、変形荷重を柔らかいサイドウォールに逃がしてしまい、トレッドを変形させないようにします。これがラジアルタイヤの仕組みです。
しかし、タイヤ強度を部位により変化させようとすると、生産工程が多くなり価格も上がってしまうという欠点があります。
一方、バイアスタイヤは変形荷重に耐えられるように、タイヤ全体の強度を均一に高くしています。ラジアルタイヤのような部位毎に強度を変えない分、生産工程が少なくなり低価格となるのです。
トレッドが変形しなければ良いのなら、安価のバイアスタイヤで充分と思うかも知れませんが、タイヤが変形しなければ良いということではありません。
バイクは自動車と違って車体を傾けて曲がるので、ある程度のタイヤ変形があった方が、グリップ力が増してコーナーリング性能が良くなるのです。(勿論、トレッド部分は変形させてはいけません。)
また、いくらバイアスタイヤの剛性が高いといっても、変形荷重の逃げ場がないバイアスでは、僅かながらトレッド部分に変形を生じさせます。この僅かな変形でも、グリップ力や燃費性能にまで影響をおよぼします。
だからといって、バイアスタイヤは危険なタイヤとまでは申しませんが、乗り心地、運動性、燃費面を考えると優れたタイヤとは言えないことは確かです。メリットは安価なことだけです。
と言う訳で、「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」の違いを超簡略化して説明しましたが、ご理解していただけましたでしょうか?
バイクの性能アップに興味ある方は、バイアスからラジアルにタイヤ交換してみては如何でしょうか?たったタイヤを入れ替えるだけで、バイクの乗り心地どころか、運動性能や燃費までも変わってきます。費用対効果は絶大です。
但し、タイヤの規格や車種によって交換が出来ないものもあります。バイク屋さんに事前に相談してみてください。(おわり)
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