「さざ波」、「屁みたいな」発言で内閣官房参与辞任の高橋洋一氏。失態の最大の原因は何か?

5月24日、菅首相の内閣官房参与を務めていた高橋洋一さんがツイッター騒動により辞任いたしました。今回は、この件についてのお話になります。

発端は、今月9日に日本のコロナウイルス感染の増加現象を「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」とツイッター投稿し、更に21日には「日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものでないのかな」と再びの投稿に非難が集中。遂に辞任へと追い込まれました。

YouTubeチャンネル「高橋洋一チャンネル」より

経済学者、政策科学者でもある高橋氏は、自身のYouTubeチャンネルで豊富な経験と知識を用いて最近の政治・経済ニュースの解説などで、世間にも広く知られる人物です。

彼の経歴を見ると、日本の政治を裏方として支えてきた、非常に優秀な方であることが伺えます。

  

  • 1980年 東京大学経済学部卒業後、大蔵省に入省
  • 2001年 小泉内閣 竹中平蔵経済財政政策担当大臣の補佐官
  • 2006年 第一次安倍内閣 内閣参事官
  • 2008年 国家公務員を退官
  • 2010年 嘉悦大学 経営経経済学部 教授
  • 2012年 大阪市長 橋下徹の特別顧問
  • 2020年 菅義偉内閣 内閣官房参与

   

何故、彼はこのような非難を受けて、辞任へと追い込まれることになったのでしょうか?

それには 2つの原因があると筆者は考えます。「受け手を意識していない文章」と「情報発信するメディアの選択ミス」です。

  

受け手を意識していない文章

彼の言いたかったことには、「日本の法整備の問題点」という高度な政治内容が含まれています。この様な難しい内容の割には、補足説明があまりにも無く、短文で済まされています。意見を伝えるには、あまりにも無理があるのです。

更に、分かり易いだろうと思って書いた表現が、「さざ波」、「屁みたいな」では、目も当てられません。このような文章では、誤解を招いて非難されて当然と言えます。

難しい意見ほど、「 A=B、B=C だから A=C 」のように準備立てて説明する、論理的な文章が必要になります。

もしかしたら、論理的な文章では一般人には理解ができない、と勝手に思い込んだのかもしれません。しかし、誤解を招くよりは、よっぽど良かったのではないでしょうか。

  

情報発信するメディアの選択ミス

このような政治的内容をツイッターで発信することが、そもそもの間違いです。

若者を意識してのメディア選択だと思いますが、ツイッターは名が示す通り「つぶやき」を発信するメディアです。このような重大性を帯びる内容には、そもそも不向きなのです。

受け取り側は、ツイッターでの発言を単なる「つぶやき」と捉えます。その結果、「さざ波」、「屁みたいな」と言う言葉だけに注目が集まり、非難されてしまうのです。

  

では、彼はどうすれば良かったのでしょうか? 

答えは簡単です。自身のYouTubeチャンネルで発信すれば良かったのです。

彼の「高橋洋一チャンネル」は登録者数39万人(2021年5月時点)という大人気チャンネルです。多くの方に的確かつ容易に意見が伝えられます。

文章よりも動画が優れている点は、情報伝達量の多さです。動画では、音声、表情、身振り、テロップの文字、静止画などあらゆる手段で多くの情報を同時に伝えることができます。事実、彼の釈明動画は非常に分かりやすい内容に仕上がっています。

今回の件で、人に意見を伝えることの難しさ、誤解を生じたときの恐ろしさ、を学ぶことができました。文章を書く者ならば尚更、しっかり肝に銘じておかなければいけません。そして、高橋氏には、今後も自身のYouTubeチャンネルでの活躍を期待しています。  (おわり)

  

  

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